2023.04.24プレイングマネージャーがマネジメントの苦手意識を克服。Next Leaders School参加者インタビュー
導入実績
インターネットメディアサービス等を展開する株式会社リスペクトで、プレイングマネージャーとして活躍する針生さん。制作職が多い同社では、マネージャーを育てることが組織として力を入れていきたい点となっていた。彼女自身も、マネジメントに対する苦手意識から、自分のやり方や判断に自信が持てないという課題があった。
そんな中で彼女がネクストリーダースクールへ参加を決めたきっかけや参加した効果、また合わせて、上司である羽根さんから見た針生さんの実際の変化も伺った。
マネジメントに課題感はありつつ、人材開発系の研修は自己啓発のようなイメージがあり懐疑的だった。
まず最初に、針生さんのお仕事内容をお聞かせください。
針生:制作職のディレクターをしております。今プレイヤーとマネジメント半々くらいです。ディレクター職の人たちの取りまとめと、新しく入られた方をサポートしたりしています。
ネクストリーダースクールへはどのような経緯で参加されたのですか。
針生:当時の上司から紹介を受けて参加することにしました。
これまで、制作やプロジェクトマネジメントに関わる研修には参加してきてたのですが、リーダーシップについての研修に参加するのは初めてでした。というのも、成果が分かりづらく少し面倒だったのと、マネジメント業務に対してネガティブな気持ちがあり、避けていた部分もあったのかなと思います。
一生懸命マネジメントしても辞めてしまうとか、独りよがりになって「あなたの言うことは聞けない」と言われたこともありました。みんなを巻き込んで一緒に進んでいくというよりかは一人で突っ走っているような課題を感じていたため、参加を決意しました。
参加して一番印象的だったのは、「俯瞰」についての学び
参加された中での一番の学びについて伺えますか。
月1オンライン勉強会 / 各回の内容
針生:「俯瞰する方法を習慣づけられた」というのが一番の学びだったと思います。
客観的に見ようとか、中長期的な視点で見ようとか、視座を上げようとか、それまでも思ってはいたのですが、方法がわからず、実際に普段の生活や仕事の中で活かすことはできていませんでした。
今回、例えばネガティブな感情が湧いて主観的にしか物事を考えられなくなっているときに、一歩下がって俯瞰して、何で自分はそう思ったのかを見てみると良いと教えていただきました。
リーダースクールに参加させていただき、自分の考えていること、感じたことをアウトプットする機会が多くなったことで、考えるだけじゃなくて思考の過程をメモする癖がつき、俯瞰を習慣化できるようになりました。
また、同じ受講されてる方々とのコミュニケーションもとても有意義で、勇気づけられるものでした。私自身、「マネージャーたるもの弱音を吐いてはならぬ、愚痴も言ってはならぬ、みんなの目指すべきところとならなくてはならぬ」と思い込んでいました。同じ立場の人たちと話したことで、きつい思いをしてるのは私だけじゃないし、私よりよっぽど大変な中頑張っている人もたくさんいらっしゃるというのが励みになりました。
私と同じようなプレイングマネージャーで参加されている方もいたのですが、その方が働いてらっしゃる会社の社長さんの話で「プレイングマネージャーとは世界一忙しい人だから、今あなたが忙しいことはすごくよく分かるし、大変なことも分かるけど、その分成長できる」と言われたことを共有していただきました。忙しくて大変ということを認めてもらえたことも嬉しかったですし、これを乗り越えると先にもしかしたら何か良いことがあるかもしれないと思うことができました。
針生さん作成最終アウトプット資料より
スクール全体を通して印象的だったのは、仕事だけでなく生活でも活かせるスキルや知識を学べたこと
全体を通して、受講したメリットにはどんなことがありましたか。
針生:改めて振り返った時に、全体を通して2つありました。まず、この講座を通して学べることは、役割やレベル、ライフステージによる自分の心境の変化などのタイミングを問わず、普遍的に使えるスキルや知識だったと思っています。先程お話した俯瞰だったり、自己受容だったり、心理的安全性とか自律的な行動など、仕事だけではなく生活でも使えると思います。家庭のことにはなりますが、今まですごく主観的だった夫とのコミュニケーションが、ちょっと彼の気持ちを慮ってあげられるようになったな、という変化も実際ありました。
もう一つが、体系的かつ網羅的な学びを得られたことです。受講前は正直、自己啓発的なものには意味がない、何も変わらないと考えていましたが、そうではなかったと思っています。一個一個の学びを振り返ってみると、ちゃんと線で繋がっていたと感じています。一番最初にTeamInsight (チームインサイト) というアセスメントをやらせていただいたのですが、そこでのフィードバックを最初は、みんなお世辞で言ってるだけでしょみたいな受け取り方をしていました。しかし学んだことを通して受け止めてみると、ちゃんと自分を映し出す評価になっていたんだと見えてきました。私だけじゃなくて、他の方にも受けてほしいなと思いました。
受け取り方次第で見える世界が変わる経験にもなったのですね。
日常の業務において変化したこと
会社での日々の業務での変化はありますか。
針生さん:コミュニケーションの量と質が変わりました。今までは、みんな忙しいので、なるべく無駄な時間は省略して、伝えるべきことはコメントで伝えるとか、効率を重視することの方が大事だと思っていました。しかし、やっぱり人の心はちゃんとお互いが歩み寄って、知ろうとすることが大事だと分かったので、日々のミーティングの回数を増やしたりですとか、ちょっとした相談も顔と合わせてするようにしたりというところが変わったと思います。
コミュニケーションが増えたことに対する、メンバーの反応はいかがでしたか。
針生さん:喜んでもらえたと思います。心掛けたのが、自分の弱いところや、できないことも伝えるようにすることでした。すると、若手のメンバーも分からないことを素直に伝えてくれるようになり、心理的安全性の高いミーティングができてとてもありがたかったという言葉をいただきました。
今後は楽しく仕事をできる状態にして、楽しく働ける会社にしたい
今後どのような組織をつくっていきたいですか。
針生さん:楽しく働ける会社、楽しく仕事をできる状態にしたいと思っています。今までも漠然と楽しく働ける会社にしたいと思ってはいたのですが、リーダースクールに参加してWILLや意志を持つことができるようになったことで、自分の中で言葉として明確に持てるようになりました。役割として仕事をしていたところから、自分のできる範囲内でも意志を持って望んだほうが日々が豊かになると今では考えています。
針生さん作成最終アウトプット資料より
続いて、針生さんの上司である羽根さんへのインタビューです。
針生さんより、羽根さんからオススメされて受講を決意されたと伺いました。針生さんにオススメされた理由や、何か期待されていたことについて伺えますでしょうか。
羽根:針生さんは優秀な人ですが、こうあるべきという思考が強く、自己肯定感が少し低いと感じるところがありました。その点が仕事において、特に組織について何か決定するときに、本当は自分で自信を持って判断できる能力はあるのに、最終の判断を自分ではジャッジできないと思い込んでいる様子につながっていました。
参加して他社の方々と学んだり対話することによって、自分に対する認識が変わって様々なものを許容できるきっかけになればと思い、参加を勧めました。
ネクストリーダースクールの中身を知ってご検討いただいたときに、マッチすると感じたのはどんな部分だったのでしょうか。
羽根:針生さんの自己に対する認識は、会社の文化の中で育まれた面も大きいと思うので、別の文化に触れ、別のものの見方も取り入れた方が良いだろうなと感じていました。外部の同じ立場の人と会話することは重要だと思っています。
実際に参加してみて羽根さんの立場から見て変化を感じたことはありましたか?
羽根:ものすごく前向きになったと感じました。あとは、後輩を育成することに関して自信を持って良いんだと気付いた点はあるのではないかと感じています。
そもそもマネジメントが向いてないと思っていたところから、前向きに考えられるようになったという変化に本当に感謝してます。
リスペクトさんでは、これまで3名の方にネクストリーダースクールを受講いただいています。その中での変化をふまえてこのスクールはどんな会社におすすめできますか。
羽根:ネクストリーダースクールに参加するメリットの一つは、「意思決定できる仲間を組織内に増やすことで、組織に生じている無駄な時間を削減できる」ことだと思います。そのため、これからトップダウンの組織から自律型の組織に変わろうとしている経営者や、いまそのプロセスの途上にいる組織の幹部層が受けると、経営者としては心強い仲間が作れるのではないかと思います。
また、ここで学ぶことは、自律型の組織をつくる上で共通言語のような役割を果たしてくれるとも感じています。組織のリーダー層がそういう機会を持てるというのは、会社組織として大きなプラスになると思います。トップダウンでやりたい経営者にはお勧めしませんが、みんながそれぞれの持ち場を持って、舟を漕ぐ仲間を増やしたいという経営者にはオススメです。
針生さんも参加された自律のリーダーを学ぶオンラインスクール
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